- 概要 -
伊勢神宮とは通常の神社とは別格のものであり「神宮」と名乗っているのは伊勢神宮しかないが、出雲大社は多くの神社たちの上に君臨するものであり、元々「大社」と名乗っていたのは出雲大社と熊野大社しかないという違いがある。
- 詳しい解説 -
伊勢神宮も出雲大社も神社の一つではあるが、神社の成り立ちやいつからあったのか、何を祀っているのかに違いがある。
伊勢神宮とは、通常の神社とは別格のものである。実際に「神宮」と名乗っているのは、伊勢神宮以外には存在しない。また、伊勢神宮が祀っているのは天照大御神であり、天皇家の先祖を祀っている場所である。そのため、天皇家ゆかりのものが方仏殿などに多く残されており、伊勢神宮の式典には天皇家が行くことになっている。
それに対して出雲大社とは、多くの神社たちの上に君臨する神社であり、それは名前にも表れている。「大社」というのは大きな神社という意味で、昔からこの名前を使っていたのは、出雲大社と熊野大社(和歌山県)のみ。その他の「大社」と名乗っている神社は、長い歴史の中で格上げされた神社である。また、出雲大社は伊勢神宮のように天皇家にゆかりのある神社ではない。