金融緩和と量的緩和の違いとは

金融緩和と量的緩和の違い

金融緩和と量的緩和の違い
                    

- 概要 -

金融緩和とは中央銀行が金利を引き下げたり、世の中に出回るお金の量を増やしたりして、物価の安定を図ることを指し、量的緩和とは金融緩和の一つで世の中に出回るお金の量を増やして調和を図ることを指すという違いがある。

- 詳しい解説 -

金融緩和と量的緩和は不景気になった時などに中央銀行がとる政策のことを指すが、どの範囲の政策について指しているのかに違いがある。

金融緩和とは中央銀行が景気回復のために行う施策全てのことを指す。どういうことをするかというと、銀行全体の金利を引き下げたり、実際に世の中に出回るお金の量を増やしたりすること。それによって、物価の安定を図ることができるようになる。だが、現在は金利を下げすぎてしまい、これ以上下げられない状態にまでなってしまったため、金融緩和も新しい道を模索しなければいけないフェーズに入っている。

それに対して量的緩和とは、金融緩和で金利の引き下げ政策ばかりを行っていた時に生まれた新しい金融緩和の一つ。これは世の中に出回るお金の量を増やして、世の中に潤いを持たせることを狙いとした対策。どういうことをするのかというと、中央銀行が他の民間の銀行の負債などを購入して、銀行から潤いを持たせ、そこから企業に流れ、さらに一般の人にまで流れるというものである。