- 概要 -
産業財産権とは知的財産権の中の「特許権」「実用新案権」「意匠権」「商標権」の四つのことを指すが、知的財産権とは知的創造活動によって産みだした人の創作内容を保護するという制度のことという違いがある。
- 詳しい解説 -
産業財産権も知的財産権も、新しいものを作り出した人の創作品を保護するものだが、どの範囲の権利のことかという違いがある。
産業財産権とは「特許権」「実用新案権」「意匠権」「商標権」のことを指す。ただしこれらは、知的財産権の中の一部である。その中でも特に産業財産と認められているのが、この４つの権利ということを指している。
それに対して知的財産権とは、知的創造活動と呼ばれるものによって産みだされた創作物を保護するための制度である。Aという人が作りだした画期的な壁画があったとすると、他の人がその絵を見て同じものを模写したり改良したりしないようにするための制度である。また知的財産権とは様々な権利によって成り立っており、その中の一部に産業財産権が含まれている。