重版と増刷の違いとは

重版と増刷の違い

重版と増刷の違い
                    

- 概要 -

重版とは元の版の内容を書き換えることを指し、増刷とは版の内容は変えずにまた印刷をかけることを指すという違いがある。

- 詳しい解説 -

重版も増刷も出版に関わる言葉ではあるが、行っている内容に違いがある。

重版は元の版の内容を書き換えることを指す。事典などの場合、最初に出版したのが昭和ということも多いが、時点の中に書かれているものが昭和から現在にかけて同じでは購入者が減ってしまう(書かれている内容が古いため)。そこで出てくるのが重版。元々書かれている内容を見直して現代風に書き換えたり、新しくできた言葉などを追加したりして、出版しなおすという手法のことである。

それに対して増刷とは、重版のように版の内容を書き換えるわけではなく、同じ版を使って印刷をすることを指す。これは、漫画や小説で起こりやすいことだが、初めに5000部を刷っていたものの思った以上に売れ行きが伸び、5000部以上売れそうだと判断したときにさらに印刷をする行為のことである。