- 概要 -
石鹸は植物性の油からできているものであり水に溶けにくいが、洗剤は石油から界面活性剤を作っており水に溶けやすいという性質があるという違いがある。
- 詳しい解説 -
石鹸も洗剤も汚れを落とすために作られたが、作られた歴史や水に強いか弱いかなど性質にも違いがある。
石鹸は植物性の油からできているものである。つまり食料として使用できるものから作られているのである。この植物性の油に苛性ソーダを混ぜると個体の石鹸ができ、苛性カリを入れると液体の石鹸ができる。また石鹸は5000年ほど昔から存在しているため、人体にどのような影響を与えるのかがはっきりとわかっている。ただし水に溶けにくいという性質があるため、洗濯石鹸として使用する際にはコツが必要である。
それに対して洗剤とは石油から界面活性剤を作った物である。洗剤は世界の戦争が活発になった頃、食料となる油を石鹸に使うのはもったいないということで、石油から抽出するようになった。また、洗剤は水に溶けやすく汚れを落とす力が石鹸より強い。ただし、人体に与える悪影響については、まだどれほどなのかということが解明されていない。