禅宗様と大仏様の違いとは

禅宗様と大仏様の違い

禅宗様と大仏様の違い
                    

- 概要 -

禅宗様とはまたの名を「唐様」と呼び、個性的で縦長の建物のことを指すが、大仏様とはまたの名を「天竺様」と呼び、インド式で大きな空間があるのが特徴の建物という違いがある。

- 詳しい解説 -

禅宗様も大仏様もお寺などの建物の様式のことを指しているが、どのような形なのかに違いがある。

禅宗様とはまたの名を「唐様」と呼び、どちらかというと唐様のほうが一般的な呼び方である。これは中国から伝わってきた様式だが、その頃の中国が「唐」と名乗っていたために「唐様」と言われている。形状は第一印象でとがっているイメージを覚えるような角がたくさんあり、個性的。また建物自体は小さいが縦に長いというのが特徴である。

それに対して大仏様とはまたの名を「天竺様」と呼び、大仏様も天竺様もどちらでも呼ぶことがあるので、一般的には同じものだと思っていない人も多い。大仏様はインドから伝わった様式で、まるで大仏が置けるほどの大きな空間が空いていることからこの名前が付けられた。