- 概要 -
前略とは前置きや挨拶を省かせてもらうという意味合いが含まれているが、拝啓とは前置きや挨拶をしっかり書く正式で丁寧な手紙という違いがある。
- 詳しい解説 -
前略も拝啓も手紙の冒頭に使われる言葉だが、どちらの言葉を使うかによってこれから硬い形式ばった文章が来るのか、少し砕けた文章が来るのかに違いがある。
前略とは前置きや挨拶を省かせていただきますという意味を持った言葉。手紙を送る相手との距離も、公式なものではなくプライベートに近い場合に使われることが多い。また前略を使った場合は、最後に使う言葉は「草々」である。
それに対して拝啓とは、前略とは違い公式文書などの手紙に使われることが多い。また季節の挨拶なども書かなくてはならない。手紙文化が一般的だったころにはよく使われていたが、現在ではプライベートの手紙に用いることはほとんどない。使うとすれば年配の人だけである。