断つと絶つの違いとは

断つと絶つの違い

断つと絶つの違い
                    

- 概要 -

断つは切り離すという意味合いがあるが、絶つとは繋がっていたものを自ら切る場合に使う言葉という違いがある。

- 詳しい解説 -

断つも絶つも「たつ」と読むが、何を「たつ」のかに違いがある。

断つは切り離すという意味である。例えば、鎖を断つ、糸を断つ、退路を断つなど切断という意味合いのものは全てこの「断つ」という漢字を使用する。基本的には物理的なものに使用する言葉だが、場合によっては感覚的なものにも使われるため、他の「たつ」と混同されて使われることもある。

それに対して絶つは、繋がっていたものを自ら切る場合に使う言葉。関係を終わらせたり、縁を切る時にもこの「絶つ」が使われる。絶つの「「絶」は絶交の「絶」でもあるためである。使用例としては、消息を絶つ、関係を断つ、望みを絶たれるなどである。